輸入ぶどう苗(穂木)の隔離圃場育成経過

先日所用で関東へ行く機会があり、つくばへ昨年輸入した苗木の経過観察と施肥をしてきました。

輸入時、穂木にカビが付着していたところから最初に置いた場所は一般の隔離施設ではなく、
完全隔離されたガラス室でした。その後、カビが問題のないものだったことから通常の隔離施設へ移動したとのこと。
落葉後、一芽剪定を依頼していたので写真のような状態でした。

2本植え付けたものは育成状況の良い片方を残して切っているため、1鉢に1本植わっている状態です。
この後、緑枝接ぎの検定と樹液接種などを行って来年3月あたりに晴れて余市へ持ってこられることになります。




周りでも輸入ぶどう苗(接ぎ苗や穂木)の隔離栽培が行われていました。
確認できたのはソービニオンブラン(穂木)とアルバリーニョ(接ぎ苗)。

ここ最近は輸入苗についての問い合わせも増えているよう。
ただ、国内に苗がないので輸入したいという問い合わせもある状況なのだとか。。
100個体/人・団体なので焼け石に水だとは思うけれど、そこまでないこの状況がいつまで続くのやら。
打開策として期待される民間施設での隔離圃場認可がスムーズに進んでくれることを祈るのみです。




これを見越してなのか植防でも検査法をより早く正確に行うため、緑枝接ぎでの樹皮剥離によるピッティング検査を止め、
PCRとエライザ法を採用する動きになってるんだとか。
これなら新品種やクローンを穂木を入れたい場合でも2年待たずても良くなるので、輸入者にとっては朗報です。

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