来年の醸造所竣工に向け、ここ最近は各機関との打ち合わせやら補助金絡みの事をしつつ、今は本業のワイン醸造真っただ中といった感じ。
収穫が先日ようやく終わり、今シーズンは今までの試行錯誤の結果がようやく見えてきていて、仕込んだワインたちは順調に発酵を終えていっている。
さて、メディアでも取り上げられることが多い気がする日本ワイン。とりわけ北海道や余市のワインが身近にあるためか取り上げられていることが目に付く。
俗にいう「自然派」の方々の中には農薬散布や施肥、圃場管理について一家言持つ人も多く、産地形成の黎明期の段階において様々な方法が試されていることの一要因となっている。
一方、融資や補助金絡みで省庁の出先機関と話すことが多くなり、その中で出るのが「口頭有機」の話。
口頭有機とは「自称」での有機栽培・オーガニック栽培と謳っている生産者の事を一括りした言い方のようで、省庁の方が「あそこはそうだね」といった自分と共通認識を持っていて正直驚いた。そんな話は意外と出回っているようで色んな方のメディアでの発言等は既に耳に入っていて、お役所の認識がズレていないことに少し安堵もした。
昨今益々日本ワインにフォーカスが当たってきていると感じるが、自称有機の方々はその窮屈さを肌で感じることはないのだろうか。だって、その方々がやっていることは有機のレベルに達していることが少ないから。USDA、EURO、日本の有機JAS認証には互換性もあり、国際的な基準が存在しているので、それに則っていなければ普通に考えると名乗るべきではないと自分は思う。
CCA使おうが、光分解テープ使おうが、葉面散布剤で化学的なものを使おうが、有機JASと同等なんておっしゃる。
口に出すことはないけど、心の中では鼻で笑っている(ここで書いていますがね…)。圃場に散布する銅量が云々言う前にやるべきことがあるように感じてしまう。
海外へ向けての販促も益々盛んになっている中で(私は出す気はありませんが)、こんなんで良いのかな?と正直感じる。
それと自称有機で目に付くのが自分の所は自称有機でやっているけども慣行の葡萄も普通に買い葡萄としてワインにしている醸造所があること。
羊頭狗肉とはまさにこれ。
有機農業の後進国である日本でヴィニフェラを売り葡萄としてやっている農家は一軒もないので、有機で一貫してやると強い意志を持っているならば全て自前で揃える必要がある。
となると何をおいてでも畑がすべてなのだと思う。何を差し置いてでも自社葡萄の生産が一番重要。
気候変動もあり、昨今は晩腐病も目に付いてきた。
とにかく自分は自社葡萄だけ、有機葡萄だけで造るワインを貫きつつ、自然に負荷をかけない生き方・共生を目標に日々精進していくだけである。
