非常に遅すぎる話ですが、来春植えるブドウの杭の選定をつい先日まで迷っていました。
本来なら12月くらいに決めておくと色々いいこともあるのですが…。
このあたりの垣根ブドウの栽培では大きく分けて3種類の杭が使われています。
1、木杭
2、単管加工した杭
3、某社の金属製柱
それぞれにメリットデメリットがあり、今の今まで逡巡していました。
◎メリット
1、木杭 ⇒釘を打つのみでワイヤーの支えが完成
直径100mm程度なので、誘引が楽&葉が込み合わないため、主枝の芽数を調整しないで(短梢、長梢ok)
薬剤の散布時に葉が込み合いかからないリスク軽減
なんか垣根栽培してるって景観になるw
道内カラマツΦ100mmで1040円/本(税抜き)、カナダ直輸入はもっと安いらしい
2、単管加工した杭⇒とにかく安い。2,5m新古品で600円/本
腐らないので1度刺したらほぼ差し替え不要
3、某社金属柱 ⇒腐らないのは単管と同様
切れ込みが既に入っているので、ワイヤーはかけるだけ(加工の必要全くなし)で楽
◎デメリット
1、木杭 ⇒腐るので、毎年一部での交換が発生
防腐剤が色々あるので選択が少々面倒(※)
自然物なのでいいものが当たるか確実性が他2つと比べると低い
土中への打ち込み時に折れることあり
2、単管加工した杭⇒幅が狭いので、誘引が少々手間
幅が狭いので、葉が込み合った場合、薬剤のかかりが悪くなる可能性がある
主枝の芽数調整が必要なことがあり、樹勢が強くなる可能性があるため短梢向き
加工に手間を食う(※※)
3、某社金属柱 ⇒幅は単管と変わらず、同様のデメリット
高い。価格順だと2<1<3
※
木の防腐剤には何種類かあるが、販売先によって選択できるところと、これしかないとうところがある。
代表例では、
・クレオソート⇒3種類の中だと1番防腐能が高いらしい
2010年に発がん性物質が発生、水へ溶出する可能があり一般家屋へ使用が禁止(毒性強)
現状施されているものはそのような物質は除かれているそうだが、杭に関しては不明
刺激臭あり
・マイトレック⇒主成分が銅化合物のため木材中に留まり、雨による溶出がなく防腐能低下が少ないらしい
魚毒性判定A(圧倒的に低毒)
VOCや環境ホルモン、発がん性物質を全く含まない
・レザック ⇒第4級アンモニウム塩が主成分で低毒性らしいが、施してくれる施設は少なく割高
加工後も無色
※※
一般的にはボール盤で5つ穴をあけ、そこに8♯針金を加工した引っかけを通す
金属板をサドル、あるいはU字ボルトで固定するタイプもあるが、1本で5つ必要なのでこちらは割高
色々な方にお話を伺い、値段とかかる時間を天秤にかけ、単管と木で迷った。
が、最終的にマイトレックの木杭になりそう。というかそれに決めました。
5月に打ち込めればイイが果たして…。